マインドフルネスリトリート体験記【マインドフルネスリトリートとは?】 | AMAJ

マインドフルネスリトリート体験記【マインドフルネスリトリートとは?】

上写真: ローワーハムレット

マインドフルネスの提案者ティックナットハン氏が主催するマインドフルネスを実践で理解する参加型セミナー(=リトリート)。毎年7月に開催され、プラムヴィレッジ(フランス/ボルドー)には世界中から参加者が集まる。

プラムヴィレッジ(日本語で「梅の村」)は「村」というイメージで小規模な場所をイメージしていたが実際訪れてみると広大な敷地に複数の村がある。

今回私はローワーハムレット(というプラムヴィレッジ)に滞在。(基本性別で分けられその他、人種や言語によって振り分けられている)滞在している人々は主にイギリスやフランス、ドイツなどヨーロッパ圏の人々が多くその他アメリカ、アジアではマレーシア 中国 韓国 ベトナム イスラエル 北欧の方など多国籍。日本人は珍しいとのこと。6人で1つの部屋をシェアする。個室はない。夫婦や家族基本テント泊。子供も参加することができ特別なキッズプログラム(3歳~15歳)がある。食事は乳製品もない完全ベジタリア食。(ヴィーガン食)滞在は1週間から3週間まで選ぶことができる。

今回の全体の参加者は700人ほど。その中で基本言語ごとに20名ほどからなるグループ(「ファミリー」と呼ばれる)を作る。基本はそのファミリーごとに行動を共にしたり食事を一緒にとったり意見をシェアしたりする。講話のときは4つの村合同であるため、村から村に列になって徒歩で歩いて行ったり大型バスで移動したりする。看板がないので道に迷わないように注意が必要。

上写真: 村から村に移動の風景。

上写真: 別室で講話(中継)の様子。

講話は一同集まって聞くスタイルになっているが、サマープログラムは人数が多くひとつの場所に入れないため、講話は別室や野外でテレビ中継を聞くグループもある。基本言語は英語だがヨーロッパ圏の人たちのために各国ごとに通訳者がいて同時通訳を行う。国や人種、宗教を超えて様々な人々が溢れ多国籍で自由な雰囲気だが基本ヴィレッジは「僧院」。お坊さんたちが生活している修行場であり、静寂さや清貧、規律を守ることが勧められる。リトリートのプログラムは主にこのお坊さんたちがファシリテーターとなり行われる。(日本人のお坊さん2名)サマープログラムではマインドフルネスのリトリートのほか家族で瞑想や心のことを観察するキッズプログラムがあり大変人気のよう。そのため家族連れで参加する方々も多い。集まる人々の背景は多様で中には精神科の医者や臨床心理士、看護師(精神科が多い)などの医療関係者も数多く参加している。

リポーター: 田端 瞳