アーユルヴェーダは、太古より変わることのない素晴らしい“生命の智慧”です。
私たちは、日本では数少ない『インド政府国家資格アーユルヴェーダ医師』の経験や知識を軸に、情報の発信、学ぶ機会の提供やセラピストの育成、代替医療への貢献などをもって本格的なアーユルヴェーダの普及活動を行っています。
さまざまな専門分野の方に、アーユルヴェーダについて語っていただきました。
ハリウッド大学院大学教授/医師・医学博士
上馬塲 和夫様
古代インドから伝えられた伝統医学アーユルヴェーダは、「生命の科学」と訳される場合が多くあります。それは生命に関して記述したものだからです。実は、現代医学や中国伝統医学も、同じように生命に関して記述したものなのです。同じ生命に関して記述したものですから、これら3者には共通点が多くあります。ただ、使われている用語や生命観や身体観が異なりますので、共通言語で翻訳する必要があります。特に現在世界的に医療界を席巻している現代西洋医学の用語は、合理性やいわゆる科学性に優れていますので、現代医学とアーユルヴェーダを統合して翻訳しあうことで人類の叡智を進歩させることができるでしょう。
九州大学名誉教授/医学博士
信友 浩一様
病棟から要請があり駆けつけると、患者さんが「もう良くなりました!」と安心されることは珍しくありません。“医師が患者の私を気にかけてくれているか”が心配になり症状が出て助けを求める場合があることに気が付きました。
症状の原因を理解しようとすると
① 病気
② ストレスへの生理的反応(正常、前記の症例など)
③ ストレスへの過剰な適応(心身症)
④ 関係者の無知
が考えられ、それぞれの解決方法は、①は「薬や手術・臓器移植などで病気を取り除く」こと。②③は「本人の素質・ライフスタイルとその習慣化に注目し、ストレス反応による歪みなどをリセットする」こと。④は「関係する人たちが理解と協力を深めて学習する」ことです。
ひとつのモデルだけではリスクが伴うため、先ずはホモサピエンス誕生以来の手当てであるアーユルヴェーダをベースに現代医学を上手に活用することが、生きていく上での知恵です。
大牟田共立病院理事長
緒方 盛道様
五千年以上さかのぼるはるか昔に、ヒマラヤの奥深い山麓に聖者が集まり、人々の肉体的・精神的苦痛を取り除くために顕されたというアーユルヴェーダの成立についての物語はとても神秘的であり、想像をはるかに超える未知の世界へと私を駆り立てました。 日常生活の過ごし方から、寿命について、人生について、さらには宇宙の成り立ちについてまでその内容は数千年の歴史を経て今なお光り輝いています。その健康科学ともいえるアーユルヴェーダの世界を垣間見るようになって10数年。包括的に生命というものをとらえている健康長寿のための人生の道しるべにしています。特に医療従事者の方々には、古臭いものや、いかがわしいものという先入観や偏見があれば一度それを捨てて素直にその見方、考え方の一端に触れて頂ければ、決して西洋医学と対立する位置にあるものではなく幸福な健康寿命のための身近な存在として医療にとりいれて頂くことができるでしょう。
春日助産院 院長
信友 智子様
助産師は、健康的な出産と育児のために女性達をサポートする使命があります。出産や育児が健康でポジティブなものでなければ、子供達は不健康・家族は絆を弱め、多くの問題をはらむ社会となるからです。
アーユルヴェーダで体質や気質に合わせた妊婦さんへのアドバイスや出産時のケア、子供の個性に合わせた育児の方法を実践しています。アーユルヴェーダは「幸せに生きるための医療」として定着していくことが必要だと思っています。
プロフィール
2005年 『春日助産院』2代目院長に就任
2011年 第33回母子保健奨励賞を受賞
2014年
新たな助産院の展開をめざして、福岡県秋月に茅葺きの家を建て、自然豊かな環境で生命を迎える「春日助産院秋月養生処」を開院
アーユルヴェーダドクター・医学博士
時信 亜希子様
御者が馬車に責任を持ち、為政者が治世に責任を持つように、自分の健康は自分に責任があります。人口当たりの病院数と一人当たり医療費に相関関係がみられる近年の報告がありますが、これはマハートマ・ガンディーの警告「病院があるせいで体に注意を払わなくなる」を反映していると考えられます。人々が健康でいられる社会を作るには、まずは市民一人ひとりが「自分の健康は自分が責任者である」ことを自覚することから始まるのではないでしょうか。アーユルヴェーダはパーソナライズド・メディシンの先駆けでもあり、個人の特質に応じた食事、生活習慣、治療についての理論と経験に基づいた体系的な知識を提供しています。規律を持ちつつ楽しみながらアーユルヴェーダの教えを生活に取り入れることにより、その人の長所が生かされると同時に、将来的な疾病予防につながり、健康長寿を達成できると考えられています。
Exist Japan株式会社 代表取締役
今長 学様
アーユルヴェーダで重度のアトピーが改善されました。
3年前、南インド/ケララ州のアーユルヴェーダ病院に入院し、パンチャカルマの治療を受けた所、酷い時には寝たきりになっていた体が今ではまるで嘘のように綺麗に治りました。
お陰様で現在は健康で元気な毎日を送ることができています。
アーユルヴェーダの叡智は本当に素晴らしいです。
昔に比べ現代は、食生活や生活リズムなど人間にとってよくない生活習慣が多くなってきています。
だからこそ原点に立ち返り、アーユルヴェーダを学んで実践する事で、より幸せな毎日を送る事は人生の中でとても大事な事だと思っています。
現在はアーユルヴェーダだけでなく、ヨーガ哲学などインドの古典も勉強し、会社の中でも朝みんなで瞑想をしたりと、人生をより幸せに過ごせるよう学びを深めています。
(株)アクティブスペース智/yoga studio ACTOMO代表
上妻 智子様
私が初めてアーユルヴェーダを体験したのはリシケシ(インド)でした。体質診断後のシローダーラで眉間にオイルが落ちた瞬間、全身に痺れるような感覚がおきて気持ち良く眠っていました。アーユルヴェーダに感銘を受けて以来、教えて頂いた食事方法やオイルマッサージはいつも欠かさず、日々智慧を活かした生活をしています。
自分がどういう状態なのかを客観視するのがヨガです。アーユルヴェーダは、自分の体質を分かり易く理解できるので、ヨガを行う上でアーユルヴェーダは外せないと思います。アーユルヴェーダを学ぶとヨガの理解にも深みが出てきて、体質に合った食事や生活を通して心と体にアプローチできるようになるため、特にヨガインストラクターには役立つと思います。
日本でアーユルヴェーダの智慧が広まる事は多くの方の助けになると思います。私自身もっとアーユルヴェーダの知識を深め、自分と周りの方の為に役立てたいと思っています。